リンジーローハンを皆さんはご存知でしょうか?

一時期アメリカではアイドル女優として大人気で映画にも引っ張りだこ。歌手デビューも果たして一世を風靡しましたが、最近では私生活での素行の悪さばかりが取り上げられているようす。トラブルメーカー的なお騒がせセレブのイメージでリンジーローハンを認識している人も多いかも知れません。

実は彼女、子役出身なんですが、1998年公開の映画「ファミリー・ゲーム/双子の天使」(原題:The Parent Trap)では一人二役で双子の姉妹を見事に演じ、とてもキュートな姿を見せてくれています。

どうですか?可愛いでしょう?

そしてそれから9年後、2007年にリンジーローハンが出演した「幸せのルールはママが教えてくれた」が、
今回取り上げる映画です。

映画「幸せのルールはママが教えてくれた」は、母子三世代の登場人物がストーリーの中心に据えられたファミリー映画です。リンジーは、主演女優のジェーン・フォンダの孫役を演じています。

親子関係役名俳優名
祖母ジョージア・ランダルジェーン・フォンダ
リリー・ウィルコックスフェリシティ・ハフマン
レイチェル・ウィルコックスリンジー・ローハン

原題は「Georgia Rule(ジョージア・ルール)」

つまり、ジェーン・フォンダ演じる祖母の「ジョージアが決めたルール」という意味。これがオリジナルタイトルがもともと持つシンプルな意味です。

余談ですが、邦題もそのまま「ジョージア・ルール」とした方が「幸せのルールはママが教えてくれた」よりも良かったと思います。邦題は、いかにも「ハートウォーミングな家族ものです、泣いてください!」と見え見えの演出を押しつけられているような気がするので、個人的には好きではありません。

あ、思わず本音言っちゃった^^ しょっぱなから話が脱線したので起動修正しましょうね。

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「Georgia Rule(ジョージア・ルール)」の簡単なあらすじ

リンジー・ローハン演じるレイチェルは、毎日のように様々な問題を起こすトラブルメーカー。母・リリーはそれを見かねて、アイダホの田舎町に住む母・ジョージアのもとに行き、ひと夏を娘と共に過ごすことを決心します。

ただ、ジョージアは様々なルールを決めて生活しており、孫娘のレイチェルにもそのルールを守るよう強制。

祖母ジョージアの決めたルールに従い、レイチェルはアイダホでの新生活を始めますが、敬虔なモルモン教徒も多い田舎町ではサンフランシスコに暮らしてきた都会っ子のレイチェルは浮きまくり。アイダホでも相変わらず問題だらけでトラブルは収まるる気配もなし。

また一方で、リリーもアルコール依存症を抱え、母・ジョージアとの関係に多くの未解決の問題を抱えていたことが浮かび上がってきます。

そして、ある日、レイチェルが語った父親との関係に関する言葉が引き金となって、物語は思わぬ方向へと進んでいきます。

スタッブ・キャスト

監督 ゲイリー・マーシャル
脚本 マーク・アンドラス
製作 デヴィッド・ロビンソン
ジェームズ・G・ロビンソン
製作総指揮 マイケル・ベスマン
ガイ・マケルウェイン
ケヴィン・レイディ
音楽 ジョン・デブニー
撮影 カール・ウォルター・リンデンローブ
編集 タラ・ティムポーン
役名 俳優名
ジョージア・ランダル ジェーン・フォンダ
レイチェル・ウィルコックスリンジー・ローハン
リリー・ウィルコックスフェリシティ・ハフマン
サイモン・ワードダーモット・マローニー
アーノルドケイリー・エルウィス
ハーランギャレット・ヘドランド
イジーヘクター・エリゾンド
サムディラン・マクラフリン
ポーラ ローリー・メトカーフ
ウェルズポール・ウィリアムズ
グレース・カニンガムクリスティーン・レイキン

リンジーローハンと映画、そして母と娘の関係を考える

映画「幸せのルールはママが教えてくれた」では、主演のジェーンフォンダを向こうに回しても遜色ない、素晴らしい演技力を見せてくれたリンジー・ローハン。彼女自身の私生活トラブルを題材にしたのでは?と思わせるようなシーンや派手な彼女らしい台詞もありました。嫌がらせをする女子たちに向かって「あんたの彼氏と寝るわよ!」とすごんで見せるくだりなんかは、まさにリンジーそのものの感じも・・・。

そして考えてみると、リンジー・ローハンがこれまでに出演してきた映画ですが、共通点があるとすれば、母との関係に立ち向かう「娘役」がとても多いということ。

子役リンジーの人気を一躍押し上げることになった映画「フォーチュンクッキー」(2003)でも、やはり母親の中身と入れ替わってしまう娘役でしたし、とにかく母親との関係を描いた娘役が「彼女のはまり役」というイメージです。

フォーチュンクッキー

実はリンジーのマネージャーは、実の母親・ディナなんだそうです。幼い頃から娘の芸能活動にぴったりと寄り添って見守るステージママ。

かと思えば一緒に遊びに行ったクラブでは、娘・リンジーと大げんかをして流血騒ぎを起こしたりと、とにかくダーティーゴシップには事欠かないのですが、そこに離婚した夫のマイケル(リンジーの父親)もいちいち関与してきて、この家族はとにかく複雑な人間関係や利害関係に振り回されているイメージがありますね。

イヴァナチャバックのメソッド(チャバックテクニック)では、演じる相手役に「代替者」を置いて演じることになるのですが、リンジーローハンの過去に見せた素晴らしい演技も、母親のディナや父・マイケルの存在を知ると、すごくそのパフォーマンスが素晴らしかったことに納得できるような気がします。

特に関係性がこじれてしまった母と娘は、多くの俳優が代替者に使い、機能することが多いですし、それだけ母親とは影響力がある存在だということができます。

リンジーのゴシップクイーン的な扱いに関しては特に意見はないのですが、彼女にとって「負の遺産」に思えるようなことも、演技をする上ではとても大事な材料になる。彼女には、どうか立ち直って、また再び素晴らしい演技を見せてくれることを期待しています。

俳優には自分のことを深く深く掘り下げることが、とても大事な仕事のひとつなのです。